貸倒引当金の計上をゼロとすることは考えられるか(★★☆☆☆)

質問

当社は、大手企業が取引先の中心であること、与信管理を厳密に実施しているなどから、過去3年の貸倒実績率がゼロです。この場合に、貸倒引当金をゼロにすることは可能でしょうか?
①貸倒引当金をゼロにすることは考えられる
②貸倒引当金をゼロにしてはいけない

結論

①貸倒引当金をゼロにすることは考えられる

基準

金融商品会計に関するQ&A_Q40_最終改正2015年4月14日

整理

企業の業務の特性や債権の内容から、過去において貸倒れの実績がなく、将来においても発生の可能性がないと合理的に予想される場合には、貸倒引当金繰入額はゼロとなります。

一方、算定対象期間中には貸倒れの実績はないものの、それより前の過去に貸倒れの発生があった場合には、一般に貸倒実績率の算定対象期間は景気変動の1サイクルよりも短いことから、当該貸倒れの相手先及び債権の内容、発生した当時における企業内の債権管理体制と外部経営環境等を現在企業が有する債権及び企業における状況と比較して、期末に有する債権の回収期間内において、貸倒れの発生がないものと合理的に予想される場合以外は貸倒引当金繰入額をゼロとすることは認められないと考えられます。この場合には、企業の過去における貸倒実績率の推移等に基づいて適用する貸倒実績率を算定することが必要となります。

そのため、貸倒引当金をゼロにすることは考えられますが、認められる場合は極めて限定的になります。

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