お問い合わせイメージ

はじめに

お問い合わせを頂く中で、どう質問をすればいいかよく分からなかったなど伺いました。
お問い合わせの決まった形式はないため、自由で問題ないですが、自由すぎると返って難しい部分もあると思うので、こういったことが記載あるとお答えしやすいというものをまとめました。
ただ、こちらはあくまでもイメージです。お答えするうえで必要な情報はこちらから質問することもあるため、あまり形式にこだわらず気軽にお問合せ頂ければと思います。

ちなみにお問い合わせ以外にこちらのサイトに記載してもよい会計ポイントなども募集しています。

お問い合わせポイント

誰との取引か

取引とあるため対社外の企業との取引が一般的ですが、中には例えば、対社内の人件費取引や除却取引などがございます。
そのため、対社外取引なのか、対社内取引なのか、対社外ではどういった会社との取引(「A不動産会社」などで問題ございません)があるとお答えしやすいです。

取引の概要(いつ、何が起こるか)

こちらが一番重要になります。
何が起こるかについて固有名称は不要ですが、取引の概要と取引によっては背景や意図などによって会計処理が異なるものもあるため、簡単な背景や取引意図などあると実際の取引に合った回答が出来る可能性が高まります。
また、どういった時系列で生じるかも重要となります。
会計処理の中には前後関係で会計処理が異なるものもあるため、どういった流れで取引が行われるかが重要になるためです。

金額規模

財務会計の処理は会計基準をもとに決まると考えられます。
ただ、財務会計の目的は、投資家などの財務諸表利用者の意思決定を誤らせないことです。そのため、金額規模が小さな取引などは、会計基準をもとにした会計処理でなくても許容されることもございます。
そのため、総資産に対する割合や売上取引は売上取引に対する割合があると参考になります。

その他として、以下情報があるとより回答がしやすいです。
・質問者の考える会計処理
・契約書からの参考になりそうな文言の抜粋
・過去の類似する取引での会計処理
あくまでも参考ですので、ご参考程度にお問い合わせください。

お問い合わせ例

例①

当社は受託開発を主力としたIT企業ですが、現在システム開発をしており、来期からサブスク取引を開始予定です。
取引は、BtoC取引であり、顧客にサービスを提供するにあたり、無料期間を設ける予定で、無料期間中に顧客がサービスを継続しないことを決定できる予定です。
この場合、無料期間中に収益認識をするべきでしょうか?
なお、取引は新規取引であり、事業計画では来期売上全体の金額割合は3%程度を予定しています。

例②

当社はA社と共同研究をしています。共同研究は、当社のみが研究開発を行い、来期当社の研究開発完了後、A社が検収を行い、検収完了後翌月において、共同研究料が振り込まれる予定です。
この場合、当期と翌期の会計処理を教えて頂けますでしょうか?
なお、当社の研究開発費は総資産に対し2%程度であり、A社からの共同研究料は当社の研究開発費を下回る予定です。

例③

当社は働き方改革の一環でリモートワークができるようにコワーキングスペースを新規で賃借しました。コワーキングスペースは、内部造作等はしておらず、そのまま利用しています。コワーキングスペースの不動産会社の賃貸借契約書には、退去時に原状回復義務がある旨が記載されています。この場合、資産除去債務を計上するべきでしょうか?

Profile

ケイさん
ノンフィクション会計探偵

[世代]30代
[出身地]日本の真ん中県
[職業]公認会計士
[経歴]Big4→独立→スタートアップ
[趣味]ポーカー、食べ歩き

会計の事件(疑問)を少しでも解決し名探偵になるため、なんでも事件(疑問)を募集しています。