監査でよく使う用語(開示編)

タクソノミ

金融庁が発行する有価証券報告書における勘定科目名など例示列挙しているもの。
新規勘定科目検討の際にタクソノミの「勘定科目リスト」の該当業種にある科目を参考に決定することが一般的。
インターネット検索で、「EDINETタクソノミ」で検索できる。
「新規勘定科目検討お願いね」と言われたら、「EDINETタクソノミ」と他社開示例を「EDINET」検索して、検索結果を資料共有して科目を決めることが多い。

別掲基準

有価証券報告書などの開示書類における勘定科目、金額基準を定めたルール。別掲基準は、
有価証券報告書の開示を定めた財務諸表規則(財規)では、勘定科目及び金額基準を定めたルールがある。
計算書類の開示を定めた計算規則(計規)では、勘定科目の定めがあるが、金額基準を定めたルールはない。
上場会社では、有価証券報告書と計算書類開示基準を統一化することにより工数軽減するために財規基準に基づいた開示とすることが多い。
組替表の検討は若い年次のメンバー担当になることが多いため、別掲基準は受験自体は勉強しないため、理解した上で検討することが重要。

前期チェック

開示項目の前期比較での整合性、網羅性や表示方法の変更注記の網羅性チェック目的で実施される。
前期チェックの結果、前期開示から変更点がある場合には、前期開示がどのようになっていたか記載されていると目的のための手続として意味がある。
前期チェックで、前期記載があるのに当期記載ない項目がある場合に、当期記載ないからチェックできないと飛ばされてしまうと目的に対する手続として半減してしまうため、その場合にもチェックをしてほしい。

計算チェック

計欄の数値が内訳数値と整合しているか、%算定が適切かをチェックする。
計欄は金額の内訳数値開示として、百万円単位であれば、百万円未満切り捨てになることが多いため、内訳数値-1ズレが生じることは許容範囲内です。

チェックリスト

開示項目の適切性を確認するためのチェックリスト。
量が多いため、作業的になりがちなものである。ポイントは
①前期から当期で基準の変更点をチェック
②基準は変更ないが、会社が新たに開示した項目のチェック
③全体をチェック
の順番でチェックリストを上から順に実施するのではなく、メリハリをつけてチェックすることが重要。

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